マグネシウムの種類とそのはたらき
マグネシウムは 、私達が健康に生きるために様々なサポートをしてくれています。
タンパク質合成
血糖コントロール
血圧調節
エネルギー産生
脂肪の代謝など
体の機能に必要不可欠な 300 以上の様々な酵素を活性化するため、健康維持に多くの役割を果たしています。
また
炭水化物、アミノ酸、 健康な歯をサポートし、カルシウムの吸収を促進し、骨の構造の発達にも貢献しています。
カルシウムおよびカリウムイオンの能動輸送、筋肉収縮、および正常な心拍リズム、月経前の感情コントロール等にも役立っています。
しかし仮に、体内のマグネシウム濃度が慢性的に低い状態が続くと、高血圧や心血管疾患、Ⅱ型糖尿病、骨粗鬆症、片頭痛など、私達を困らせる様々な健康問題に関連してきます。
マグネシウムを適切に補給していく必要がありますが、マグネシウムサプリメントには、様々な種類があるため、個人の特性や症状によって最適なものを判断していくことが大切です。
【クエン酸マグネシウム】
クエン酸マグネシウムは、最も人気があり、簡単に吸収されるマグネシウム サプリメントの 1 つです。
マグネシウムが大きな分子であるクエン酸に結合しているため、カプセルあたりの元素マグネシウムの量が少なくなります。
クエン酸は軽度の下剤作用もあるため、クエン酸マグネシウムは便秘傾向のある方に最適です。
【酸化マグネシウム】
酸化マグネシウムは吸収されにくい形態の 1 つです。
しかし、酸化物分子は小さくコンパクトであるため、1 回の投与でのマグネシウム含有量の割合は多くなります。
そのため、できるだけ少ないカプセルを摂取したい人にとっては扱いやすく効果的な選択肢となります。
腸での吸収が早くはないので、酸化マグネシウムは結腸での浸透圧 (水を引き寄せる) 効果が高く、時々便秘になる人をサポートしてくれます。
【グリシン酸マグネシウム】
グリシン酸マグネシウムは、下剤効果を引き起こす可能性が低いため、酸化マグネシウムまたはクエン酸塩に敏感な人にとっては穏やかな形態です。
この形態では、マグネシウムはタンパク質合成に関与する非必須アミノ酸であるグリシンに結合し、 グリシンは、リラックスできる神経伝達物質と考えられており、マグネシウムの自然な鎮静特性を高める可能性があります.
【リンゴ酸マグネシウム】
酸化マグネシウムまたはクエン酸塩に敏感な人のためのもう1つの穏やかな形態は、リンゴ酸マグネシウムです。
リンゴ酸は、体内のほとんどの細胞に存在する天然のフルーツ酸であり、 ATP 合成とエネルギー産生に関わっています。
個人にとってマグネシウムの適切な形態を選択するということは、望ましい投与量、快適に摂取できるカプセルの数、ミネラルが消化器に与える望ましい又は望ましくない影響、これらを理解した上で適切なバランスを考慮し選んでいくことが重要です。
【参考文献】