吸って吐く、ということ
「呼吸を合わせる」
「息がつまる」
「息をのむ」
「息を抜く」
昔から使われている慣用句でも”呼吸”や“息”という言葉が多く使われています。
わたしたちの心の動きは、無意識のうちに呼吸と連動していますよね。
逆に、「呼吸を整える」ことで心の動きをコントロールすることができます。
緊張する場面や、心を落ち着かせたい時、気合いを入れたい時には、呼吸を深く吸ったり吐いたりしますよね。
人の1日の呼吸回数はおよそ2万~2万5000回。80歳まで生きるとすると6億~7億回という気が遠くなるほどの呼吸を繰り返していることになります。
腹式呼吸で横隔膜を下に押し下げることで胸郭を広げ、ふだんはあまり使われていない肺の下部にまで空気を送り込みます。
酸素がからだの隅々にまで行き渡るので血行がよくなり、筋肉の緊張がほぐれて気分が落ち着きます。
また、横隔膜が動くことで腹部の内臓が刺激され、活発に働くようになります。
1日の始まりや締めくくりに深い呼吸を意識することで、自分の本当の気持ちに気がつくことができたり、アイデアが閃いたり、心が落ち着いたり、普段気がつくことができなかったありがたい事に気が付くことができたり、周りに感謝することができたり、私たちにとって嬉しいメリットが沢山あります。
日々に追われてしまうと、つい呼吸が浅くなります。
ハラハラするような場面で冷や汗をかいた時も呼吸が浅くなります。
深い呼吸ができている時は、精神的にすごく落ち着いている時、リラックスできている時、もしくはしたい時。
毎日当たり前にしなくてはならない“呼吸”を、ほんの少し意識するだけで、あなたの1日が、1年が、その先数年が、彩豊かなものになります。
1日1回数分でも良いので“呼吸”を大切にする時間を作ってみてください。
自分のためにしていることでも、いつの間にか周囲に良い影響を与えていることもあります。
呼吸を大切にする習慣を。